新技術による製品

2021.10.30 ブログ
推進の先端部

およそ2年ほど前に受注した、水道管の本管布設替え工事が有ったのですが

その際にとても難易度の高い工事個所がありまして

鉄道の線路の下に水道管を布設すると言う内容でした。

場所はこんな感じ


片側交互通行の看板のすぐ先に、な何やら蓋のような物が見えますか?

そして線路の向こう側には、「ユニッククレーン」の姿も。

こういった現場の場合は、通常の「開削工法」と呼ばれる

みなさんも良く道路で見かける「ショベルで穴掘って作業する」事ができませんので

「推進工法」と呼ばれる工法で、簡単に言えば「トンネル掘って管を通す」イメージでの施工となります。

そして、そのトンネルを掘る機会の先端がこんな機械です

赤い方が先端部分で、ギザギザになっている所が特殊な素材でできた刃先でして

この先端部分を回転させながら掘削しつつ掘った土を廃土してトンネルを掘ります。

見るからに凄そうでしょ?

実際に凄い機械で、この現場では川が近くを流れている事も有って

地面の下は漬物石みたいな石が沢山有るのですけど、石を砕きながら掘り進む凄い奴です。

正式には「小口径推進工法」と呼ばれる工法ですが、土質や布設する管の口径などで工法も機会も変わります。

そして、この機械でトンネルを掘る為には「立坑」と呼ばれる「機械の搬入と搬出」する為の「穴」が必要で

その穴は、今回の場合ですと、道路より4mほど掘り下げる必要があり

当然それだけ深く掘ってしまうと、土が崩れてしまうので、それを防ぐために「ライナープレート」と呼ばれる

鉄製の板で、堀田穴の側面を補強して土砂崩壊を防ぎます。

今回は土質と地下水位の関係で、穴を掘る前に特殊な薬剤を注入して、掘削時の土砂崩壊を防ぎました。

そして出来上がった「立坑」は、日々開け閉めが出来るように、先ほどの「蓋」を掛けておくんです。

そして、その立坑の中では、こんな作業が行われておりました

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先ほどの掘削マシンで掘った穴に、まずはこのヒューム管と呼ばれるコンクリート製の管を入れます。

この管は、「さや管」と呼ばれるもので、水道管をこの中に通すための「ガイド」のような役割です。

そしてこの管を入れ終わった後に、いよいよ水道管を布設する事になります。

下の画像のグレーの管が「GX管」と言う最新型の「耐震管」です。

※「耐震管」とは、地震に耐える強度と仕組みを持った水道本管の事で、地震に強いだけでは無く

 管自体の耐用年数もとても長いので、長期にわたり地震や災害から守る事ができます。

布設するにあたっては、接続部分に特に注意して、施工ミスの無い様に作業を行います。

規定通りに差し込まれているか、ゴムのパッキンは捩れていないか、などなどをチェックして

チェックシートに全部の接続箇所を記入して記録しておきます。

うちの若手エース達が、きちんと良い仕事をしてくれて頼もしい限りです。

私自身、下水管の本管工事では、数件の推進工事の経験が有るものの

水道管の推進工法は初めての事、(会社としても初です)

ましてや耐震管での工事は、弊社全てのスタッフが初体験の工事でした。

この先も、中々経験する事は稀な工事を経験する事は、技術職も技能職も貴重な経験となり

技術力は確実に向上しました。

そして、後日談になりますが

実はこの推進工法で、もう一つ新しい材料を採用していたのですが(どうやら日本で最初に使用したようです)

それは、最初に入れた一回り太い管の中を、水道本管を通す際に

水道本管に「ローラー」のような物を取り付けて、人の力でも水道管を、反対側の到達立坑まで押せると言う物。

と言うのも、今回の推進管の距離は約50mありまして

それを狭い立坑内で30本ほど接続しつつ反対側まで「人力」で押し込まなければならなかったので

施工方法を検討している際に、「人の力で押し込む事ができるのだろうか?」と言うのが懸案事項でした。

今回使用した水道本管は、内径150mmの管で、1m辺り約30キロの重さがあり

と言う事は、最初の数本は良いとしても、単純計算で50m接続すると、管の重量は1.5tにもなります・・・

そんな時に、今回使用したローラー式の新製品を、水道管の製造メーカーより提案され

発注者の水道局との協議の結果、採用する事となったんです。

最初はメーカーの新製品なので、「良い事ばかりを伝えている」のでは?と半信半疑でしたが

結果はかなり考えて作られたもので、初めて使う我々でも、簡単にそして確実に使用できる優れものでした。

そのお陰も有って、難易度の高い現場でしたが、無事に工事を完成させる事が出来

弊社にとっても、技術的に得るものが多い現場となりました。

で、先日そのメーカーさんの、この製品などを製造している工場が「解説40周年」を迎えたとの事で

営業さんが、こんなものをくれました。

桐の箱に入った、何やらかなり重量感のある代物

ふたを開けると中にはこんなものが

中身は、その工場で記念に作った「鋳鉄製の文鎮」でした!

そりゃ重いわけですね(笑)

そして、その鋳型で作られたデザインを良く見ると・・・耐震管の接続部分が。

知らない人が見たら、「何のマーク?」って思うのでしょうが

我々にしたら、「良く見かける身近な物」です。

非売品だそうですけど、苦労した思い出深い現場だっただけに

良い記念になりますね!

長い文章になりましたが、新しい技術や技能を覚えたい。

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